来月4日に投票が行われる英国の総選挙について。世論調査の支持率で労働党が大きくリードし14年ぶりの政権交代が現実味を帯びる中、巻き返しを図るスナク首相は討論会で「インフレ率を下げた」とアピールするとともに、不法入国者をアフリカのルワンダに移送する政策を実行に移すと強調。そのうえで「労働党が政権についたら増税に踏み切り不法入国者が増える」と主張した。これに対して労働党・スターマー党首は「スナク首相が国民の苦しい生活を理解していない」と批判。増税を否定し、公約の中心に経済成長を据えていると訴えた。大手調査会社による視聴者を対象にした調査では「勝ったのはスナク首相」と答えた人が50%、「スターマー党首」と答えた人も50%だった。