英国で14年ぶりの政権交代を果たした労働党のスターマー新首相は「変革に向けた仕事を直ちに始める」と話し、国民の生活水準の向上に取り組むと強調した。スターマー首相は幼少期、裕福ではない家庭に育った。貧しい生活の中で勉強やスポーツに打ち込んだ。その後人権派の弁護士として活躍し、2008年に検察局長に就任。政治家への転身は2015年、5年後に党首になった。政治スタイルは「積み木をコツコツ積み上げていくタイプ」とも言われる。スターマー氏が率いる新政権は今後、日本とどのように向き合うのか。新政権の外相・ラミー氏は選挙中「我が国の日本との関係は非常に重要だ。日本が近隣諸国との間で直面する課題も認識している。共に課題に取り組んでいくつもりだ」と話した。経済成長などを公約の柱に掲げたスターマー新首相。英国で債務残高が過去60年余で最も高い水準となるなど厳しい財政状況が続く中、経済成長を実現し国民の生活実感を向上させられるかが最大の課題となる。