脱北者やその支援者などが所属する別の民間の団体は去年、より多くのビラを飛ばせる新たな装置を開発した。タイマーを取り付けることで上空で自動的に動かすとともに一定間隔で連続してビラをまくことが可能になった。大きな袋に入れて一度にまくのと比べてビラが届く範囲は飛躍的に広がった。地面に接触すると大音量でメッセージを再生する装置も追加された。風船には位置情報を示す装置も取り付けられ、飛行ルートを把握できるようにした。必ず北朝鮮を変えることができる。団体はそう信じてスマート風船を飛ばし続けている。北朝鮮からの風船に対し韓国軍は南北の軍事境界線近くに設置した大音量のスピーカーを使った宣伝放送の実施も辞さない構え。この宣伝放送は韓国の音楽や人権の重要性を伝えようというもので北朝鮮は警戒しているとされ、南北のけん制が続きそう。