- 出演者
- 辻浩平 藤重博貴 酒井美帆
オープニング映像が流れて挨拶を行った。
今日の主な内容。北朝鮮の海外関係の行方について。中国との国境や韓国との軍事境界線を巡る現場から、今後どのような政策をとっていくのかなど。
2月28日、世界を震撼させた首脳同士の激しい討論。アメリカとウクライナが署名するはずだったのが、鉱物資源の権益をめぐる合意文書。署名は見送られたが、その後も粘り強く協議を続けてきた。そして17日、トランプ大統領は鉱物資源の権益をめぐる合意文書について「今月24日に署名する」との見通しを示した。ウクライナ側はも、合意文書に関連した覚書に署名したと発表。経済パートナーシップ協定と復興のための基金設立に道を開くものだとしている。一方フランスを訪れているフルビオ国務長官から「停戦がそもそも実現可能かどうか停戦しなければならない段階にきている」などと言った発言が飛び出した。発言があったのは、フランス・マクロン大統領やウクライナ高官などと協議を終えた後。協議でルビオ長官はウクライナでの停戦に向けた枠組みを提示したという。停戦協議が停滞するなか、ルビオ長官はアメリカが仲介をやめる可能性を示すことで、ロシアとウクライナ双方に歩み寄りを求める狙いがあると見られる。
進展が見通せないウクライナでの停戦を巡る協議。トランプ氏は選挙戦で、自分が大統領なら戦争を24時間で終わらせると発言。当選後に6ヶ月で終わらせたいという発言を変えたものの、早期の終結には自信を示していた。だが思惑通りになっていないのが現状。ポイントは、ロシア側の行動を変える難しさにある。就任後、トランプ氏はプーチン大統領との接触に乗り出し、2月12日に電話会談。交渉開始で合意したと明らかにした。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領との関係は悪化。選挙なき独裁者と呼ぶなど批判を強め、ホワイトハウスでも激しい口論を経て、一時は軍事情報共有や支援停止に踏み切った。その後3月11日の高官協議で、アメリカが提案した30日間の停戦案について、ウクライナは受け入れる用意があると表明。しかしこれ以降具体的な進展はない。その背景には、プーチン大統領が停戦にいくつもの条件をつけていることがある。3月にトランプ氏とプーチン氏は再び電話会談たあったが、プーチン氏は30日間の停戦案は受け入れなかった。専門家は、成果を急ぐトランプ氏に対し、プーチン氏は交渉の進展を特に急いでいないという時間軸の違いがあり、トランプ氏が目指す早期停戦は難しいと分析。ロシア側が停戦交渉で妥協しない背景の1つは、ウクライナ側の弾切れを待っているからだという見方も出ている。ウクライナは最大の支援国のアメリカからの支援が細り、ヨーロッパからの支援を下回ったと認めている。
16日、日本との関税を巡る交渉の場に参加したトランプ大統領。17日にはメローニ首相との会談に臨んだ。日本やEUとの交渉に自信を見せる一方、貿易摩擦が激しくなっている中国についても、中国とも全ての国友合意できることで、交渉をの進展に期待感を示した。今月3日に発動した25%の自動車関税。アメリカの販売店では、今後の値上げを予想する客の駆け込み需要で売上が20%ほど増えているという。国内で関税引き上げの影響が出始める中、トランプ大統領は17日、イタリアのメローニ首相と会談。EUとの関税措置を巡る交渉について、相互関税を停止している90日間の間に取引出来ると強調。一方、トランプ政権に145%の関税を課された中国。中国側も追加で125%まで引き上げるなど、貿易摩擦が激しくなってる。東南アジアを歴訪中の習近平首席は、最後の訪問国カンボジアでフン・マネット首相と会談。地域としてアメリカを上回る貿易相手のASEAN各国との協力関係を深めることで、トランプ政権でトランプ政権に対抗していく姿勢を示した形。17日、記者団から「習主席との直接交渉は行われたか」と問われたトランプ大統領は「ここで言うべきではない」とした一方で、彼らから何度か連絡を取ってきているとはいえる」と述べ、中国との間で交渉が進んでいるとの認識を示した。
今回取材班は中国と北朝鮮の国境、韓国との軍事境界線付近を取材した。中国と北朝鮮を結ぶ丹東の橋ではぎくしゃくした中朝関係が見て取れる。中国政府は北朝鮮の核・ミサイル開発に対する国連安保理の制裁措置を履行するとして労働者の受け入れや貿易品目の管理に厳しく臨むとしている。2014年に完成した新鴨緑江大橋は中国が300億円以上負担したとされ一時は去年開通の見方もあった。
近藤さんは「ロ朝の軍事協力に加担していると中国は疑われたくない。その意味で一定の距離を置いている面もある」などと話した。
去年1月、キム総書記は韓国を第1の敵対国と明記するよう憲法改正を指示した。その9ヶ月後、北朝鮮は韓国と繋がる道路などを爆破した。韓国側は軍事境界線付近で大音量のスピーカーを使った宣伝放送を6年ぶりに再開していた。大音量で流れていたのはK-POPだった。北朝鮮も音で対抗するようになっている。
北朝鮮が放送する騒音は、韓国からの宣伝放送を北朝鮮の人に聞かせないようにするという意味があると言われている。北朝鮮は現在も新型コロナの感染対策の施政は残っているが、今月6日にピョンヤンで外国人も参加したマラソン大会が開かれた。大会は緩和の一環と見られている。現在北朝鮮はウクライナに侵攻しているロシアに兵士を派兵していて、死傷者は5000人にのぼると言われている。
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- ピョンヤン(北朝鮮)聖学院大学
ケンブリッジ大学などの研究チームによる宇宙望遠鏡を使った調査で、地球から1100兆キロほど離れたところにある惑星の大気中から地球上で生命体だけが生成する気体の分子が検出されたという。
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- ケンブリッジ大学
アメリカ・カリフォルニア州で地震が発生。動物園のゾウたちは、2頭の子どものゾウに駆け寄り守るように取り囲み輪を作った。アラート・サークルという子どもたちを外敵から守るための行動だという。
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- カリフォルニア州(アメリカ)ゾウ
トルコ料理のケバブがフランスで大人気。デリバリーでの注文数は、ハンバーガー・ピザに続いて3位。店の数も急増中で、リヨンのシェフは高級食材を使用している。
ロシアは日本のこともよく思っていないので特派員をいつも心配しながら見ているなどという視聴者コメント。辻浩平は、厳しい視線を向けられることもあるし、ロシアの政府を気にして距離を置く人も少なくなかったなどと話した。
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- ウラジオストク(ロシア)
特派員のちょっとよい話・こぼれ話が聞きたいという視聴者コメント。辻浩平は、地元のお年寄りから頂いた手編みの靴下のエピソードを話した。このお年寄りは、この靴下は前線で戦っているロシア兵のために編んでいるもののうちのひとつだと話したという。世論調査では市民の80%近くが侵攻を支持している。
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- ロシア
キーウ・エクスプレス、戦時下の列車が運ぶ人々の思い。先月キーウ中央駅で、キーウ・エクスプレスが定刻通り出発。総距離800km、15時間の旅。乗客の多くは攻撃が続くウクライナから一時的に国外へ逃れたり、既に避難した家族に会いに行くために利用。侵攻当初、キーウ・エクスプレスが走る路線が攻撃をうけたことも。レールの生産を行う製鉄所は生産ができなくなり、線路の復旧には困難が伴った。去年日本はウクライナ鉄道に対し約190km分のレールを無償提供した。出発から15時間、ワルシャワ東駅に到着。
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- アゾフスタリ製鉄所イルピン(ウクライナ)ウクライナ鉄道ウラジーミル・プーチンキーウ・エクスプレスキーウ中央駅キーウ(ウクライナ)ドナルド・ジョン・トランプマリウポリ(ウクライナ)ワルシャワ東駅ワルシャワ(ポーランド)
戦時下で運行続ける列車、キーウ・エクスプレス。以前オルガ・クレスマンさんは娘とワルシャワに避難したが、キーウに1人残してきた夫とのことで悩んでいた。オルガさんは毎月列車に乗り夫の元に向かっていた。それから1年あまりの先月、オルガさんの元を伺うと、去年夏にキーウにいる夫の元に戻ったということ。再び危険と隣合わせの生活が始まったが、軍に動員される可能性がある夫のそばを離れるつもりはないという。
米・トランプ大統領は17日、記者団に対し「パウエル議長が任務を果たしているとは思わない。私が彼に去ってほしいと望めばすぐに去ることになるだろう」などと発言。今月4日にもトランプ氏のSNSで「パウエル議長よ金利を下げろ」などと投稿するなど、改めて早期の利下げを要求した。一方パウエル議長は16日の講演で「関税の引き上げは予想を遥かに上回るものになっている」などと発言し、トランプ政権の政策が及ぼす経済への影響を見極めた上で金融政策を決定する考えを示した。
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エンディングの挨拶。