韓国大統領府のシン・ウォンシク国家安保室長はきのう出演したテレビ番組で、北朝鮮の軍事偵察衛星の発射について差し迫った兆候はないとしつつも、準備は最終段階だとして年内にも打ち上げる可能性が高いとの見方を示した。北朝鮮の金正恩総書記はことし中に3基の偵察衛星を打ち上げる方針を示しているが、ことし5月に失敗して以降新たな打ち上げはなかった。シン国家安保室長は北朝鮮が打ち上げ失敗後、およそ半年間でエンジンの燃焼実験を繰り返していたと分析していて、ロシアから導入した新たなロケット推進システムの改良に時間がかかっているとの見方を示している。