ロシアと北朝鮮は有事の際の軍事的相互支援などを明記した「包括的戦略パートナーシップ条約」を去年、締結。ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに北朝鮮が兵士を派遣するなど軍事面での関係強化を進めている。こうした中、ロシアと北朝鮮の関係に詳しい複数関係者によると、“北朝鮮はロシアの技術協力を受けて複数種類の無人機をロシアと共同で開発、生産することで合意している”ということ。北朝鮮での無人機の量産は今年から始まる見通しだとしている。これは北朝鮮がロシアに派兵していることへの見返りとして合意されたものだという。一方、北朝鮮が進める核兵器開発についてはロシア側は支援に消極的だということで、ロシアは北朝鮮が核実験を行うなどして米国・中国など周辺国との関係が複雑化するのを避けたい狙いがあるとしている。北朝鮮・金正恩総書記は去年11月、自爆型無人機の性能試験を視察して量産体制の整備を指示していた。