子宮頸がんなどを防ぐHPVワクチンについて、国は現在接種を積極的に呼びかけているが、およそ10年前、接種後に体の痛みを訴えた人が相次ぐなどしたためおととしまでのおよそ8年にわたって呼びかけを中止していた。国はこの空白の期間に接種していなかった女性を対象にキャッチアップ接種を始めているが、利用は進んでおらず改めて接種を呼びかけている。都内のクリニックではキャッチアップ接種の希望は月に数人にとどまる。キャッチアップ接種は積極的な呼びかけが中止されていた期間に接種を受けられなかった1997年度から2007年度生まれの女性を対象に設けられた制度で3回の接種を無料で受けられる。制度は来年3月までで終わるため今月中に1回目を受ける必要がある。期限が迫る中、都内のクリニックでも希望者は少しずつ増えているが多くても週に2人にとどまっている。クリニックばんびぃに・時田章史院長は「「知りませんでした」という方がまだまだいるので周知が進むといいかなと思う」などと話した。