きのう、都内の青果店で客が驚いていたのはキャベツの値段。なんと1玉1026円。この店では例年約300円だというが1000円越えの事態に。農林水産省が発表したキャベツの価格は平年比の約3.5倍(農水省「東京都中央卸売市場における指定野菜の価格動向」より)。その影響を受けているのがとんかつ店やお好み焼き店。都内にある創業100年以上の老舗とんかつ店「割烹とんかつひろせ」(東京・品川区)では、以前は1箱6玉入りの業務用キャベツを仕入れていたが1箱約1800円が約6000円に。去年9月ごろから小ぶりで安いキャベツに変更。なんとか価格を抑えてきたが今年に入り“キャベツおかわり”を無料〜100円に。「お好み焼ねぎ焼十々」(東京・千代田区)ではキャベツ例年は1箱約1500円が現在約4500円に。今年からメニューを値上げ。私たちの食卓や飲食店を直撃する野菜の高騰。野菜だけでなく幅広い品目で値上げが続く見込み。みずほリサーチ&テクノロジーズによると、今年の物価上昇に伴う負担額の試算は去年より平均8万7552円増。食品高騰の波はどこまで広がるのか。