静岡県にある東海大学付属静岡翔洋高校の柔道場。道着に身を包んでいるのはウクライナからやってきた若者たち。パリ大会の次に開催される2028年五輪を目指す世代が来日している。ウクライナでは今、若者たちが五輪出場という夢を追うことすら簡単ではない。今年1月ゼレンスキー大統領がSNSに投稿した写真を紹介。爆撃で鉄骨がむき出しになった施設で若者たちが練習している。こうした状況を打開するため、ウクライナの慈善団体が今回の来日プロジェクトを立ち上げた。キーウでは空襲警報が発令された場合、地下への避難が義務付けられている。ウクライナのチームを受け入れ、練習環境を提供した高校もエールを送っている。練習に打ち込むウクライナチームには壊れ果てた道場で練習していた選手の姿もあった。真剣な眼差しの裏には過酷な体験があった。