2024年6月16日放送 19:00 - 19:30 NHK総合

NHKニュース7

出演者
高井正智 森下絵理香 向笠康二郎 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像と挨拶。

(ニュース)
大気不安定 天気急変に注意

低気圧や上空の寒気の影響で、西日本から北日本にかけて、大気の状態が非常に不安定になり、近畿や東海などで局地的に雨雲が発達している。気象庁は、落雷や竜巻などの激しい突風、局地的な激しい雨などに注意するよう呼びかけている。晴れ間が広がった地域を中心に、きょうも真夏日になった。あすも気温が高い状態が続く見込みで、前橋市で34度、東京の都心で30度などと予想されている。湿度も高くなる見込み。我慢せずにエアコンを使用するなど、熱中症に十分注意が必要。

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名古屋(愛知)富山市(富山)気象庁渋谷区(東京)豊田(愛知)輪島(石川)
ロシア重視の国も参加 共同生命の採択は

スイスで開かれている平和サミット。ウクライナが提唱する和平案は、10の項目からなる。最終日のきょうは、このうち「原発の安全確保」、「食料安全保障」、「捕虜の解放と連れ去られた子どもの帰還」の3つの項目ごとに分科会で議論が行われた。これ以外の「領土の回復」や「ロシア軍の撤退」などは正式な議題になっていない。外交筋によると、参加した“グローバルサウス”と呼ばれる新興国の一部が、ロシアとの関係も重視していることに配慮したという。会議では欧米各国がウクライナ支援の継続を強調した一方で、参加した国の一部からは、ロシアが招待されていないことを疑問視する声が。さらに今回欠席した中国は“ロシアとウクライナ双方が認める会議が必要だ”と主張して、各国に働きかけていると見られ、ロシアも“ロシアがいない会議に意味はない”と冷ややか。軍事侵攻が続く中、ウクライナとしては多くの国が参加した会議で結束を確認してロシアへの圧力にしたい考えで、各国が立場の違いを乗り越えて共同声明を採択できるかどうかが焦点。

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ウィリアム・ルトサウード・アル=ファイサルビュルゲンシュトック(スイス)ヴォロディミル・ゼレンスキー平和サミット
ウクライナ「平和サミット」共同声明採択なるか

ウクライナは今回、参加国が共通の意思としてウクライナの和平案に賛同したとロシアに提示して圧力とするためにも、共同声明の採択を最優先に調整を進めてきた。このため、ウクライナは最も重視してきたロシア軍の撤退や領土の回復といった項目を共同声明に盛り込むことを断念。どの国も賛同しやすい食料安全保障などの項目に絞り、共同声明の採択を目指そうとしている。ウクライナにとっては大幅に譲歩したが、外交筋によると参加国の中にはロシアに配慮してか、なんらかの文書を出すことにさえ反対している国もあるという。

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ビュルゲンシュトック(スイス)平和サミット
“ロシア側が情報隠し 見つけ出すのが困難に”

今回の平和サミットで議題の1つに挙げられているのが、連れ去られた子どもの帰還。先週、支援団体を通じて、2年ぶりにウクライナに帰国できた17歳の少女。少女はおととし夏、住んでいた地域がロシアの支配下に置かれ、キャンプに参加したところロシア南部の町に連れていかれ、そこで暮らすよう求められた。なんとか帰国しようと支援団体と連絡を取っていたが、ロシアの情報機関に携帯電話を取り上げられた。さらに、うそ発見器にかけられ、ウクライナ軍に知り合いがいないかなど尋問を受けたという。ウクライナ政府によると、連れ去られた子どもは特定できたものだけで1万9546人に上り、このうちこれまでに帰国できたのは僅か388人にとどまるという。一方、ロシアのプーチン政権は“強制ではなく、戦闘地域の子どもたちを保護しているだけだ”などと主張。ただ、軍事侵攻後に署名した大統領令では、ウクライナ国籍の子どもを養子にする手続きなどを簡素化していて、占領地の子どもたちを自国民にする企てだとも指摘されている。ICC(国際刑事裁判所)は、“こうした状況は戦争犯罪に当たる”として、去年3月、プーチン大統領などに逮捕状を出している。連れ去られた子どもの救出に取り組んでいるNGO「セーブウクライナ」。これまでは、ロシア側で公開される里親の募集や養子を扱った記事などから、子どもの居場所を特定し帰国につなげてきた。しかし、ロシア側が子どもの情報を隠すようになり、特定するのがより難しくなっていると訴える。子どもの中には、心の傷に苦しむケースも。おととし連れ去られ、去年11月に帰国した青年。ロシアに滞在中、“ウクライナはネオナチだ”などと聞かされ続け、洗脳されるような言動に苦しめられたという。救出に当たるNGOも帰還した子どもたちのケアに力を入れている。

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Save Ukraineウラジーミル・プーチンキーウ(ウクライナ)ビュルゲンシュトック(スイス)国際刑事裁判所平和サミット
政治資金規正法の改正 大詰めへ

ウクライナをめぐる平和サミットやG7サミットに出席した岸田総理大臣は、きょう夕方、帰国した。国会は会期末まで残り1週間となっている。今国会、最大の焦点の政治資金規正法の改正。自民党は今週半ばにも党の法案を成立させたい考えで、審議は大詰めを迎える。政治資金規正法の改正をめぐり自民党の麻生副総裁はきょう「会期末までには参院でもこの法案をあげたい」と述べた。また、“政治活動にはコストがかかる”として、パーティーの開催などで幅広く政治資金を集める必要性に理解を求めていく考えを示した。一方、立憲民主党の泉代表は自民党の法案について「巨額の政策活動費、しかもその領収書は10年後の公開。こんなもの誰も国民は合格点だと思っていない」と指摘した。今週19日に行われる岸田総理大臣との党首討論については「(衆院を)解散してもらうことを迫りたい」と述べた。また、内閣不信任決議案を提出するかどうかについては“党首討論の岸田総理大臣のことばを聞いて判断する”と述べた。23日に会期末を迎える国会。与野党の攻防はヤマ場を迎える。

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岸田文雄政治資金規正法新発田(新潟)東京国際空港横浜(神奈川)泉健太立憲民主党自由民主党麻生太郎
復興に欠かせない「車」新たな課題

きょう石川県輪島市では、被災した人たちを元気づけようと、親子でグルメやゲームを楽しむイベントが開かれた。父の日のきょう、輪島市の洋菓子店で準備が進められていたのは「お父さんカフェゼリー」。地域に大きな被害を残した能登半島地震。各地の自動車教習所も大きな被害を受けた。七尾自動車学校(石川・七尾市)は、教習コースや校舎は大きな被害を免れたものの、合宿免許用の寮は大きく壊れ解体された。学校の経営の柱である合宿免許。しかし生徒の7割は受け入れられなくなっていて、このまま教習生が確保できないと学校の存続にも関わってくる。生活に車が欠かせない能登半島。この自動車学校では、長年、地域のドライバーの講習なども請け負っていて、地域にとって欠かせないインフラともいえる存在になっている。学校では今、次の繁忙期に当たる夏休みを前に、教習生を受け入れる準備を進めている。壊れた寮の代わりに、近隣の宿泊施設を借り上げることにした。

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七尾自動車学校七尾(石川)令和6年能登半島地震輪島市(石川)
新潟地震60年 “再液状化”被害

元日の能登半島地震は震源から離れていたが、新潟市では液状化の被害が相次いだ。実は、多くの場所が60年前の新潟地震でも被害が出た。再液状化だった。60年前の1964年、新潟県下越沖で発生した新潟地震。マグニチュード7.5の大地震で、26人が亡くなった。多くの研究者が注目したのが液状化現象だった。新潟市では、液状化で鉄筋コンクリート4階建ての県営アパートが横倒しになったほか、完成したばかりの昭和大橋の橋桁が落下する被害も出た。元日の能登半島地震で起きた再液状化。専門家が現地調査を行って、60年前の被害と今回を比較した。海岸に近い場所や、内陸に入った所でも発生していた。これまでの対策などで被害が出なかったところもあるが、今回液状化した場所の多くは60年前の場所と重なり、再液状化の現象が起きていたことが分かった。地形を見ると、日本海側に多い砂丘や川だった場所を埋め立てた旧河道など地下の水位が高い砂の地盤に集中していた。こうした地形は全国各地にあり、再液状化は東日本大震災でも確認されている。専門家によると、パイプやポンプを設置するなどして地下の水を排出し水位を下げる対策や、地中にセメントを注入して地盤の変形を防ぐ方法などがあるが、いずれもコストがかかる。専門家は行政の支援制度を活用して負担を抑えながら、まとまって対策を進めることが重要だとしている。

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新潟地震新潟市(新潟)液状化現象西区(新潟)
討論会“相手発言中はマイクオフ”

今月27日に行われる、バイデン大統領とトランプ前大統領による初めてのテレビ討論会。主催するCNNテレビは15日、討論会のルールを発表した。この2人、前回2020年の選挙での討論会では、互いに相手の発言を繰り返し遮るなどして非難の応酬に。今回は、相手候補の発言中はマイクの音を切るほか、観客も入れずに進められるという。また候補者が事前に用意したメモを持ち込むことも認められない。CNNテレビは“品位のある討論になるよう、あらゆる手段を尽くす”としている。

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Cable News Networkジョー・バイデンドナルド・ジョン・トランプ
「トットちゃん」仏映画祭で特別賞

フランスで開かれていた世界最大級のアニメーション映画祭で、日本の作品「窓ぎわのトットちゃん」が、ポールグリモー賞(特別賞)を受賞した。この映画は、俳優でタレントの黒柳徹子さんが、自伝的な物語として1981年に発表して大ベストセラーとなった同名の児童小説が原作。監督と脚本は、ドラえもんで知られるシンエイ動画の八鍬新之介さんが手がけたほか、黒柳さん自身も製作に関わったという。日本の作品が特別賞を受賞するのは2年連続。

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ポールグリモー賞八鍬新之介窓ぎわのトットちゃん黒柳徹子
SPORTS
楽天 球団創設20年目 交流戦初優勝

プロ野球交流戦:楽天5−3広島。同率で並んでいたソフトバンクが敗れたため、楽天が球団創設20年目で交流戦初優勝を果たした。

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今江敏晃則本昂大宮城球場広島東洋カープ東北楽天ゴールデンイーグルス鈴木大地
松山英樹 8位から5位に浮上

全米オープン選手権第3ラウンド。1位:ブライソンデシャンボー(米国)、5位:松山英樹。

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ノースカロライナ州(アメリカ)全米オープンゴルフ松山英樹
(気象情報)
気象情報

全国各地の天気を伝えた。あすにかけ大気不安定。

(エンディング)
“頑張るお父さん”「ヒメタツ」オスが子どもを…

鳥取・岩美町の海を森下アナが取材。海藻の下には「ヒメタツ」というタツノオトシゴがいた。オスはメスが産みつけた卵をおなかで守り、オスが出産もする。地元ダイバーが出産の様子の撮影に成功した。

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ヒメタツ岩美町(鳥取)父の日

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