国連機関がフランスの化粧品大手と共同で、美容技術の指導をウクライナ・キーウで行っている。受講した1人、イリーナ・ドゥビニナさんはザポリージャ州出身で、夫と子ども2人と暮らしていた。だが、ロシアによる軍事侵攻で家、仕事を失った。現在、キーウのアパートで家族と生活しているが、夫の給与の多くは家賃に消え、国などからの支援金も減っている。また、戦時下で化粧などしてもいいのかと考えるようになっていた。そんなとき、イリーナさんは職業訓練でメークを学び、出会った仲間と共に仕事をスタートさせた。レンタルスペースでサロンを開き、客であるドネツク州出身の3人にメークを施した。一人でも多くの女性を輝かせ、いずれ店も持ちたいという。