こうしたなか、「戦場に行かない」という決断をした人もいる。隣国・ポーランドで暮らすイバンさん(22)は去年秋にウクライナを出国した。ウクライナでは侵攻開始以降出国が原則禁止されていた18~22歳までの男性の外国への渡航制限を去年8月に緩和。国外に出ても22歳までに戻ることを期待するものだが、これまでに18万人以上がポーランドへの国境を渡ったという。夜間外出禁止令が出されているウクライナでは夜に出歩くことができなかったと話すイバンさんは「ポーランドでは自由をより感じられる」という。ウクライナでは不安を感じていたそうで「国が戦争中。ウクライナの男なら誰でも『戦場に行くかも』と常に考える。友人がまた1人、また1人と兵役にいき、だんだん心配になる。近しい人々が前線に行ってしまうのですから。戦争が始まると長期的な計画は何も立てられなくなる。明日、来週、来月どうなっているか分からないからだ。」などと話す。ウクライナの若者たちがそろって口にした「明日がどうなるか分からない」という不安。長期化する侵攻が若者たちの未来に暗い影を落としている。
