六本木・森アーツセンターギャラリーで開催中「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」。80年代のNYは街中が落書きだらけだった。ポップで明るくアート感に溢れたキースの作品は80年代のニューヨークで人気になった。「サブウェイ・ドローイング」の実物を7点を展示している。しかも5点は日本初公開。蛍光色で踊る妊婦や赤ちゃんを光らせる発想にはキース自身が置かれていた当時の社会状況が背景にある。妊婦や赤ちゃんからは新たな生命への敬意を感じさせる。パワーに溢れていた80年代ニューヨークでキース・ヘリングは様々なカルチャーと関わりながら制作の場を広げていった。「ラディアント・ベイビーにはどんな意味がある?」と出題。正解は「未来への希望の象徴」。音声ナビゲーターの磯村勇斗さんは「力強くてでもどこか悲しくて、色々なキースの想いが感じられる作品」などと語った。