アメリカ・トランプ政権が鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税を課す措置を発動したことに対して、EU(ヨーロッパ連合)は対抗措置を表明した。EUはアメリカから輸入する製品に来月1日から関税を課す方針。対象は、オートバイやバーボンウイスキーの他農産物なども含まれる見込みでおよそ4兆2000億円相当に上るとしている。EUのフォンデアライエン委員長は、誰のとくにもならないという。トランプ大統領の支持者へ痛みを感じさせるシグナルになるという。専門家はアメリカが課す鉄鋼製品に対する関税に困ることになるのはアメリカ自身だとしている。ヨーロッパという大きな経済圏は強い態度をとることができるが、同時に貿易戦争が過熱し物価が高くなるという懸念も残っている。