都内にあるスーパー「BLΛNDEオリナス錦糸町店」。並んでいたのは和食や洋食などのお惣菜約450種類。店内で手作りしたお弁当を丸ごと冷凍し解凍すればすぐに食べられるお弁当も。わが家の味に今、変化があり年々それを感じる人が減っている。食生活を調査する会社がことし行ったアンケートで、お父さん、お母さんなどが作るわが家の味があると回答した人はおよそ1割にとどまることが分かった。背景には買い物や料理に割く時間が限られていることや、物価高のためこれまで購入していた食材が買いづらくなっていることが考えられるという。街で家庭の味はあるかインタビュー。家庭の味があるという人からは「納豆チャーハンって我が家では呼んでる定番メニュー」「ギョーザ」「母に作ってもらった肉じゃが、卵焼き」などの声。家庭の味がないという人からは「調べられる機会が増えてきたので。クックパッドとかインスタグラムとか」など声が聞かれた。
スーパー「スズキヤ 新杉田店」では惣菜にこだわりがあり需要は増加しているという。時短と家庭の味を両立する人も。わんぱく盛りの2人の子どもがいる岡部さん。手間がかかるおかずは惣菜に頼ることもあるが、みそ汁にこだわっているという。岡部さんは「私の祖父母が九州出身で麦みそが土地のおみそ。あのホッとする感じを家庭の味としたい」などコメント。我が家の味をきっかけにいまや全国各地のみそを集めるまでになったという。