DeNAのキーマンは今シーズンからキャプテンを務める牧秀悟選手。打率.294、ホームラン23本と好成績を残した。圧巻は大混戦の9月、4割近くの打率を残し、チームを引っ張った。好調の要因は、ボールの待ち方にあった。ポイントは、軸足となる右足。さらに後半戦では、キャプテンとして、チームの一体感を生み出した。負け越し2の4位に沈んでいた8月下旬、チーム浮上のきっかけにしたいと、選手や首脳陣に声をかけてミーティングを開き、みずから考えたスローガンを伝えた。牧選手も先頭に立ち、その姿勢で「勝ち切る覚悟」を示した。チームはミーティングの日から5連勝と勢いづいた。3年連続となるクライマックスシリーズの舞台。過去2年はファーストステージ敗退。ことしこそは勝利に導く覚悟。牧選手は「チームに貢献できるようにやっていきたい」と語った。ファーストステージ:阪神×DeNA。レギュラーシーズンの対戦成績は、阪神の13勝11敗1引き分けとほぼ互角。