秋は読書の秋とも呼ばれているが、文化庁によると電子書籍を含め1か月に本を1冊も読まないと答えたのは62.6%に上っているという。街の人からは動画は読もうとしなくても勝手に入ってくるから楽といった声も聞かれている。読書量は減っているとも69.1%が回答し、スマホなどに時間が取られると43.6%・仕事や勉強が忙しいと38.9%が答えたが、専門家の三宅香帆さんは会社にいる時間は短くなっているが、余暇にもスキルアップやSNSのことを考える様になってしまっていると指摘している。バブル期である1980年代には読書は娯楽として多くの人に親しまれていたが、現代では社会が効率を重視する中で読書はノイズに変わってしまったのではないかと三宅さんは指摘する。読書は自分から離れた場所にあるも想像力や知識を得る行為であり、自分に関係ないものだという認識が広まってしまっているのではないかという。その一方で書店側はクラフトビールコーナーを設けて本好きでない人も足を運ぶきっかけを作り、2階には広々とした空間を作ってくつろげるようにする取り組みを行うなどしている。和氣正幸さんは現在は独立系書店の出店は広がっている、本の世界を楽しむやり方が増えて本の世界自体は豊かになりいろんな興味の入口があると紹介している。