コロラダ湖の上を優雅に舞う鳥はコバシフラミンゴ。最も標高の高い場所に暮らすフラミンゴでアンデス固有の鳥。求愛の儀式では動きがぴったり合う相手と結ばれる。コロラダ湖があるのは乾ききった砂漠の中で天空の世界。日が沈むと一気に冷え込み氷点下30度まで下がることもある。凍りついた湖の真ん中にフラミンゴが集まっている。体の熱を逃さないよう首を羽の中にすぼめて眠っている。中には厳しい寒さに耐えきれず命を落とすものもいる。湖の真ん中までは天敵も入ってこられないという。赤いプランクトンは赤い色の正体だった。コロラダ湖の塩分濃度は海水の5倍で赤いプランクトンは濃い塩水を好むという。
フラミンゴたちが集まって一羽一話が泥を寄せ集めて巣を作っていた。ヒナは夏でも高山地帯の寒さが堪えるよう。ヒナは全身が真っ白で大きさは人間の握りこぶしほど。フラミンゴミルクは喉の奥で作られる赤ちゃん専用の飲み物で栄養がたっぷりという。メスだけでなくオスも出すことができる。