石川県で高級魚のクロマグロが豊漁で、県が水揚げの自粛を要請している。クロマグロの漁獲量は昨年度が約27トンだったのに対し、今年度に入ってから4か月で既に倍以上の約60トンを記録。クロマグロは乱獲で一時激減していたが、10年前から行われてきた漁獲制限が今回の豊漁につながっていると考えられている。一方で今年度は大型マグロの漁獲枠の9割に達していて、定置網で獲れたクロマグロを放流せざるを得ない事態が起きている。石川県の漁業関係者は「マグロを放流する際に単価の高い寒ブリなども放流せざるを得なくなる」などと話している。クロマグロの市場価格は県によると大きくは下がっていないとのこと。