ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート団体で、日本をメダルへと導いた鍵山優真。鍵山にとってこの4年は、自分の表現と向き合い続けてきた時間だった。2022年に初めて立ったオリンピックの舞台では、18歳と日本史上最年少で銀メダルをつかんだ。その直後から、鍵山の視線は次の五輪での金メダルに向いていた。近年のフィギュア界は4回転ジャンプが勝負を分け、高難度のジャンプを詰め込んだプログラムが求められる中、鍵山はスケーティングと表現力で勝負する道を選んだ。北京の翌年には「リンクの芸術家」カロリーナ・コストナーをコーチに迎え、動きの意味、音との距離、感情をどう体に乗せるのか、自分だけの表現を目指してきた。五輪シーズンのフリーの曲に「トゥーランドット」を選び、演技構成点は出場した国際大会の全試合で最高得点をマークしてきた。先日行われた男子ショートプログラムでは2位につけ、勝負のフリーに挑む。
