今日・明日のメダルへの道は前人未到のオリンピック同日連覇に挑む柔道・阿部一二三選手と阿部詩選手を紹介。まず今日は柔道女子52キロ級の金メダル候補・阿部詩選手(24)。東京大会後に下した大きな決断とそこからの進化に迫る。6年前のインタビューでは「怪物になりたい。普通の強いとかじゃなくて」など語っていた阿部詩選手。18年、19年の世界選手権で2連覇すると。一気に駆け上がった東京五輪。その大舞台でも実力をいかんなく発揮。圧倒的な強さで金メダルを獲得。そんな阿部詩選手だが、悩まされた不安が。2019年からの両肩の痛み。そこでパリを見据えて手術を決断。約半年間畳を離れることに。「試練にも常に前を向く“強い気持ち”が詩選手のメダルへの道となる」と思い過ごしたのだという。両肩の不安がなくなると本来の持ち味である投技が復活。復帰後の世界大会でも負け無し。さらに元々苦手だった寝技を克服したことが今の阿部詩選手の強さを支えている。去年12月の国際大会で決まった技の半分が寝技だった。女子最強のオールラウンダー。そんな最強女子だが、約8年バナナ柄の靴下を愛用するなど可愛らしい験担ぎも。刻一刻と近づくパリ五輪、兄と目指す史上初の大偉業へある一抹の不安が。それが試合の順番。東京では阿部詩選手が先で兄があとだったものが、パリでは逆になる。阿部詩選手は「けっこうそれで苦い思い出があるので聞いたときは不安になった」などコメント。以前この順番で行われた試合で敗戦。それでも阿部詩選手は「どういう流れにも流されないように強い自分を作っていかなければ。兄と切磋琢磨しながら今回のオリンピックも優勝したい」などコメント。