今月4日、積水ハウスが東京・国立市に建設中の「グランドメゾン国立富士見通り」の事業の廃止届を市に提出し解体が決定した。現場周辺の富士見通りでは富士山が半分しか見えなくなっていて、積水ハウスは解体理由について「建物の周辺への影響に関する検討が不十分だったとの判断に至り事業中止と解体を決定」と説明している。今月下旬に完成予定で、来月には契約者への引き渡しを予定していた。現場はJR国立駅から徒歩約10分のマンションで10階建てで全18戸、販売価格は7000万円〜。国立市は“関東の富士見100景”に選ばれるなど富士山が見える名所としても知られている。富士見通りは富士山を眺められる人気スポット。マンション建設を巡っては複数回にわたり住民説明会を実施。2021年9月に11階建てから10階建てへの変更を発表。2022年には高さを約2m低くするよう変更。一部植栽の撤去など解体準備をきょうから開始予定。積水ハウスは全契約者に説明済みで「できる限りの対応を誠意を持って行っていく」としている。