イギリスBBCの報道。世界が一丸となってプラスチック中毒に取り組む瞬間になるはずだったが、韓国で迎えた2年に及ぶ協議を経ても国際的なプラスチック条約が締結される兆しはなかった。重要な問題が引き続き包括的合意の妨げになっている。中でも重要なのはプラスチック生産を規制する必要があるかどうかという問題。今年世界で生産されたプラスチックは4億3000万トン。2060年までにはこの3倍に増える可能性がある。リサイクルされているのは全体のわずか9%で残りは埋め立てに使われたり焼却されたり、海に投棄されたりしている。プラスチックは化石燃料から作られる。会議でプラスチックの生産削減を条約に盛り込もうとする動きを阻止したのは産油国だった。管渠保護団体グリーンピースは「プラスチックによる環境汚染を終わらせるただ1つの方法はプラスチックの生産を減らすこと」などとしている。