第172回芥川賞・直木賞の選考会が開かれ、芥川賞には安堂ホセさん(30歳)の「DTOPIA」と、鈴木結生さん(23歳)の「ゲーテはすべてを言った」が選ばれた。芥川賞に選ばれた安堂ホセさんの「DTOPIA」は、南の島で行われる恋愛リアリティショーが舞台で、1人の女性を巡って世界各国を代表する男性たちが競い合う物語。ジェンダーや人種に対する差別や暴力、ウクライナ戦争など現代の社会問題についても描かれている。また、鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」は、ドイツの文学者・ゲーテ研究の第一人者とされる主人公が自分の知らないゲーテの名言と出会い、その原典を探し求める物語。芥川賞初ノミネートで受賞となった。