ジョセフ・クラフトさんのプロの眼。テーマは「バイデン政権が直面する5重苦」。5重苦は「イスラエル紛争は内政問題」、「下院議長解任に加担した浅はかさ」、「”ディファンド・ザ・ポリス”のツケ」、「飼い主の手をかんだ労働組合」、「トランプ氏に塩を送る民主党」を挙げた。クラフトさんは「アラブ人口比率はミシガン州がダントツに目立つが、アラブ勢力の影響が強まってることを意味している。バイデン大統領は当初、イスラエルは自国と国民を全力で守る権利があると全面支持をしていたが、アラブ系の国内世論の反発を受けて、ガザの占領は大きな間違いだとより、中立姿勢に修正を余儀なくされている」、「米歴史史上で初めて下院議長が解任されるという事態を招いた。最大の責任は民主党にあると考えている。民主党が歩み寄りをみせたマッカーシー議長下院の同意を否決していれば、共和党の主流派議員と超党派で政策執行体制が構築できたのに、それを失ってしまった。それを受けて、今日からまた議長選びが模索される」、「カリフォルニア州では950ドル以下の盗難は軽犯罪。都市部を中心に万引きが横行していて本末転倒となっている。ウォルマートやウォルグリーンが相次いで店舗閉鎖の発表をしている。治安悪化とともに生活の不備からカリフォルニア州などから人口流出が増加している」、「全米自動車組合の要求を飲むと基本的に電気自動車の部門でビッグ3の競争力が失墜し、バイデン政権は製造業産業の衰退を加速させかねない状況になる」、「トランプ再選の確率は残念ながら有力を言わざるをえない。民主党は自らの支持を分散させ、結果的にはトランプ氏を利することになりそう」などと話し、1992年の選挙と同じようなことが起きるかもしれないとした。