ケンタッキーが朝食メニューの拡充をはじめとする新戦略を発表。コスパ、タイパ重視の流れの中チェーン店の朝食強化の動きが広がっている。1950年代、愛知県の喫茶店文化から始まったとされるモーニングブーム。80年代にはホテルやファミレスによる第2次、2010年前後には海外発の飲食店による第3次とモーニングブームは繰り返されてきた。そして今、外食や小売業界を中心に第4次モーニングブームの動きが加速している。今日、日本ケンタッキーフライドチキンは日本上陸55周年を機にブランドの新戦略を発表。多様な顧客ニーズに対応するため、店舗数の拡大やAIを活用していく他手軽さと満足感を重視しワンハンドで食べられる「まるかじりチキン」など新メニューも拡充する。遠藤久社長は「朝食の時間帯はまだまだ伸びているしチャンスがある」と述べた。背景にあるのは、共働きや単身世帯の増加などを受けモーニング需要が高まっていることにある。朝の外食市場の規模は5300億円を突破し2014年の調査開始以降過去最高を記録。サイゼリヤでは「朝サイゼ」と銘打ちドリンクバー付きのモーニングを300円から提供。さらに、小売業界でもセブン‐イレブンジャパンが朝のみ179円までのおにぎりを100円にするなどモーニング帯の顧客獲得競争が激化している。こうした中モーニングとしては珍しいチキンメニューなどで勝負に出るケンタッキー。キッチンのキャパシティーを拡大し、他社との後れを自社の強みで巻き返す狙いだ。飲食店の参入などがきっかけとなったこれまでのブームとは異なり生活スタイルの変化が生んだ第4次モーニングブーム。朝の需要をめぐる競争はさらに広がりそうだ。
