入社19年目の田村さんは福利厚生制度を改革してきた中心人物だ。2014年、田村さんを中心に女性社員を対象とした「マカロン」という制度を立ち上げた。「マカロン(macalom)」はママ(mama)がサイバーエージェント(ca)でロング(long)長く働くための制度だ。女性従業員比率が32.1%と日本の全国平均よりも高いサイバーエージェントでは妊活休暇や妊活相談、卵子凍結の補助まであり、さらに記念日や学校行事での特別休暇など、子育てしながらでも働きやすい環境を整えた。入社17年目の亀井さんは4年前に社内結婚し翌年出産したが、妊活時期から子育て中の現在もマカロンをフル活用しているという。亀井さんが子どもを預けるのは保育料が高額な認可外保育園だが、認可保育園との差額分の保育料を会社が補助してくれるマカロンの制度を利用しているそう。社員のやる気を引き出し、離職率を下げたサイバーエージェントの福利厚生の改革の重要性について田村さんは、挑戦と安心はセットだとし、今後も時代や社員のライフステージに合わせてマカロンは変化していき、もはやママだけのものではなくなっていくと話した。