竹内さんは、サイバーエージェントの制度づくりには「実体験」が生かされていて、会社が妊活補助など女性特有の事情を理解しているというところもエンゲージメントに影響しているだろうとコメント。伊集院さんは時代が変わり、終身雇用のようなものは終わったが、会社がいて欲しい人材はどんな補助をしてでもいてほしいという部分が見えたと話した。「デジタル業界の最大の課題は社員がバンバン辞めてしまうこと。仕事が大変であるから、合わないなと思ったらすぐに辞めてしまう人も結構いる。サイバーエージェントも昔は男性中心で、離職率は30%と、3年で社員全員が入れ替わるような会社だったが、現在は様々な制度で8.4%まで抑えている。特に妊活のサポートまでやっている会社はほとんどないので、すごい会社だと思う」と入山さんは語った。給料を上げるよりも福利厚生にお金をかけたほうが会社にメリットが大きいのかと問われた入山さんは「大きい。そのほうが社員のコミュニケーションにもなるし、お金以上に愛着が湧いてくる。給料で入る人は給料でやめる。会社の愛着で来る人はそのまま会社に残る。だから給料よりも福利厚生を充実させた」と説明した。さらにマカロンについて「妊娠出産のタイミングで仕事を離れてしまう方が多いから、それが女性のキャリア形成にマイナスになる。しかし妊活も出産しても働けるとなれば、安心感となり、より大胆なチャレンジが出来るようになる。」と話した。また入山さんは面白い福利厚生として交流の減ってしまう違う部署の人と飲みに行く場合に出る補助などを紹介し、違う職場間のコミュニケーションが結果的に会社のプラスになることを説明した。