世界で最も多くのイスラム教徒が暮らすインドネシア。イスラム教徒はアルコールを口にすることが禁止で国民の多くは飲酒習慣がなかったが近年経済成長とともに外国の食文化が浸透、お酒を楽しむ人が増加しクラフトビールの人気が高まっている。ジャカルタでは人気のインドネシア各地のクラフトビールの店がある。価格は市販ビールの3倍近い約800円だが連日賑わい、富裕層の若者などにクラフトビールの人気が高まっているという。インドネシアではアルコール醸造許可に厳しい規制があるが大半がヒンドゥー教徒で外国人も多く暮らすバリ島は比較的許可が降りやすくブームを牽引している。山間部にある醸造所ではウィラナタさんが4年ほど前に国外から醸造家を招きエールビールを中心に醸造を始めた。今年タンク増設で生産規模を倍増予定という。バリ島の山奥の醸造所ではスマトラ島のオレンジなどインドネシア各地の名産品を生かしたクラフトビールを製造、他にもバリ島の米のラガービールなどがある。去年には直営バーもオープン、鮮度を保つための冷蔵輸送にも多額の資金を投資し海外輸出を視野に販路拡大を目指している。