神奈川・小田原市 小田原城の近くにある「小田原動物園」の7匹のサルは観光客にも人気で、長年愛されてきた。このサルらは茨城県の動物園へと引っ越しし、動物園は閉園になるとのこと。80代の小田原市民は餞別のバナナを持ってきた。開園は1950年で、日本最高齢のゾウ「ウメ子」やクマなど70種類の動物が暮らしていた。しかし小田原城が国の史跡に指定されたことで動物園は撤去されることとなり、他の群れとの飼育が難しいサルのみ約14年残されていた。小田原市民らには人生の一部であり、遠足や気分転換などで足を運んでいたとのこと。約28年間飼育を担当していた飼育員の蔦野宗一さんは「引取先が決まってホッとしている」などと語った。蔦野さんは秘密の思い出として、ペット禁止のアパートに持って帰ったりもしていたなどと話した。子どもたちが「城址公園にいてくれてありがとう」など別れの声を贈った。