連日のように気温が40℃を超える灼熱の日本列島。きょうも全国の240を超える地点で猛暑日となり命に関わる災害級の暑さが続いている。夏休み中の観光客で賑わう金沢市内では駅のシンボル「鼓門」をバックに記念撮影する様子が見られた。富山市でも40℃に迫る暑さになった。正午過ぎに39.8℃まで気温が上昇した。日傘を深く持ち歩く人やチラシで日よけする人、そして熱中症対策なのか2リットルの水を持ち歩く人の姿が見られた。鳥取市ではかげろうが発生し、空気が揺らめくほどの暑さとなった。きょうの関東地方も40℃に迫る暑さが続出した。最高気温38.2℃を観測した群馬県・桐生市の動物園ではサルも泳いでいた。前橋駅前周辺では暑さ対策として欠かせないハンディーファンを持つ人達が多く見られた。3日連続で猛暑日となった東京都心ではこれまでに67人が熱中症で搬送された。最高気温は36.1℃を観測したがビルに設置されている温度計は39℃を表示。帽子に水筒、ハンディーファンと万全の暑さ対策をしても夏休み中の子どもはぐったりぎみだ。ミストもフル稼働していた。こうした災害級の暑さで住宅には思わぬトラブルも発生。外の暑さと冷房のきいた室内の温度差で窓ガラスが割れてしまう「熱割れ」という現象が起こっている。窓ガラス修理店の高木代表取締役は「例年だいたい7~9月くらいの真夏の時期依頼が増えるが、今年は6月中から前倒しで依頼が入っている。すだれみたいなものを窓ガラスの外側につけて直射日光を当てないようにするのが一つの対策になると思う。」などと話す。連日のように観測されている40℃超えの暑さ。あす関東でさらなる警戒が必要だ。日本気象協会の予想最高気温では群馬・桐生市で41℃、40℃超えの地点も過去最多となる10地点を超えるおそれがあり、熱中症対策への万全の備えが求められる。