プロ野球でセーブ王のタイトルを3回獲得して海を渡った松井投手は、新天地では主に中継ぎを任され64試合に登板した。防御率は3.73だった。日本では低めにコントロールされたスライダーを武器に多くの三振を奪ってきた。しかし今シーズンは思うように空振りを奪うことができなかった。与えたフォアボールの数は昨シーズンのほぼ倍になり、後半戦では勝ちパターンの役割を担うことができなかった。見出した巻き返しのヒントが、高めのストレート。大リーグでは高めのボールで目線を上げさせないと低めの変化球を活かせないと感じたという。