G20主要20か国の財務相中央銀行総裁会議が日本時間の今夜、ブラジルで開幕する。欧米の金融政策や政治情勢が世界経済に及ぼす影響について意見が交わされるほか、巨大グローバル企業への新たな課税のルールを巡っても議論が行われる見通し。G20の会議はブラジルのリオデジャネイロで日本時間の今夜9時ごろに開幕し、日本からは鈴木財務大臣らが出席する。この中ではロシアによるウクライナ侵攻の長期化に加え、欧米はじめ各国の金融政策の動向や最新の政治情勢が世界経済に及ぼす影響について意見が交わされる見通し。また、巨大グローバル企業などを念頭にした国際的な課税ルールの導入に向けた議論も行われる予定。為替に関する議論も予想され、歴史的な円安局面が続く中、日本としては為替の過度な変動には適切な対応を取るという立場を必要に応じて説明し、理解を求めたい考え。一方、G20に先立ってG7の会議も開かれ、先月のサミットでの合意に基づき凍結したロシア側の資産の運用益をウクライナ支援に活用する具体的な枠組みについて検討することにしているほか、中国の過剰生産の問題への対処などについても意見を交わす。