2020年3月2日、フィリピン・サンフアン市のショッピングモール。ショッピングモールの中の不動産会社で働いているアルベルトは変わらぬ1日を送っていた。午前11時にトイレに行き、戻ろうとした時に銃声が響いた。ショッピングモール中はパニック状態になっていた。銃声を聞いた人々は外に逃げ出し、従業員のアルベルトら数人はトイレの個室に隠れた。拳銃を持った男は逃げ遅れた従業員を集め立てこもった。警察はモール内に作戦本部を設置。事態を重く見たフランシス・サモラ市長は現場へ急行した。犯人は、アルチー・パライ。このショッピングモールの元警備員。人質は50人以上、拳銃の他に手榴弾を持っていた。パライは警備会社に不満を持っていた。そこで呼ばれたのが交渉人のオルランド・イエブラJrだった。まず、犯人に寄り添い信頼関係を築こうとした。犯行はこの警備会社は腐ってる。汚職、裏金、真面目に働く従業員をクビにしたと話し始めた。その復習と不正を公にするのが目的だった。犯人は広場に警備員全員とマスコミを広場に集めろと要求した。そして犯人が話してる間に女性らを救出。5時間後、警備会社の経営陣を集めろ、カメラの前で謝罪し辞職すると言わせろ。そしてそいつらに2500ペソの紙幣を食わせろと要求。犯人は警備員時代に金をよこせば昇進させると賄賂を要求されたという。SNS上では犯人に同情する声も上がっていた。ここで市長がカメラの前に出てきて、主張を国民に話そう、人質を解放し武器を置いて出てくると約束すれば安全は保証すると提案した。すいと犯人はこの提案を受け入れた。犯人は人質を連れてでてきた。しかしズボンに拳銃を隠し持っていた。