竹中直人さんと中村獅童さんが“演劇愛”に脱帽するのは今年1月、70歳を迎えた女優の渡辺えりさん。愛する演劇のためならと、舞台の合間を縫って演劇への思いを語ってくれた。先週金曜日、小劇場「ザ・スズナリ」を訪れた。この日は渡辺さん主演の舞台「少女仮面」の上演日ということで、本番さながらのリハーサルが行われていた。謎の地下喫茶を舞台に「愛」と「夢」の奴隷となった登場人物の生々しい生きざまを描いた物語。渡辺さんが演じるのは伝説の宝塚の男役スター。渡辺さんの今回の舞台で主演、演出、プロデューサーの“三刀流”で劇場を縦横無尽に動き回っていた。渡辺えりは「いつ死ぬか分からない。10代の時に『生きていける』って影響を受けた人たちの作品を3年ぐらい前からやろうって思った」と話した。渡辺さんが尊敬している劇作家・唐十郎氏原作のこの舞台。渡辺さんの出演は42年ぶり2回目となる。70歳という節目を迎え、「自分が影響を受けた作品を次の世代にも伝えたい」という理由から、過去に自身が演じた作品を再び演じたいと思ったという。
渡辺えりさんと演劇の出会いは10代の頃。その頃と今の自分では性格が違ったという。渡辺えりは「すごく繊細な子供でいじめられっ子だったから人とコミュニケーションが取れない子供だった。芝居を見て生きる勇気をもらった」と話した。高校卒業後、親の反対を押し切り単身上京。“自分も演劇で勇気を与えたい”という思いで演劇の世界にのめり込んでいった。その時の思いが人生の終着点をより意識するようになった今、再燃してきたという。本番直前、百数十人が入る小劇場は満席。舞台が始まると、渡辺さんが新たな演出を加えたレトロなのにどこか新しい世界観が広がる。渡辺さんが登場すると圧巻の演技で観客を魅了する。盟友で一日限りのゲスト出演を果たしている竹中直人さんとの共演。ラストシーンでは息を飲む演技で本編を締めくくった。その後のカーテンコールでは渡辺さんらしいユーモアあふれるトークでグッズの宣伝も。70歳の今の方が28歳のときと比べて疲れないという。このパワフルさに舞台の原作者・唐十郎さんの次男で俳優の大鶴佐助さんは「体力お化け。演劇をやればやるほど生き返っていく」と話した。ゲスト出演した中村獅童は「めちゃめちゃエネルギッシュ」、竹中直人は「とても明るい、パワーがある方。こっちも頑張らなきゃっていう気になる」と話した。人に勇気を与えたいと邁進した演劇人生。気づけば渡辺さんの周りはそのパワーをもらった人たちで溢れていた。渡辺えりは「人間が財産。仲間たちが宝」と話した。
渡辺えりさんと演劇の出会いは10代の頃。その頃と今の自分では性格が違ったという。渡辺えりは「すごく繊細な子供でいじめられっ子だったから人とコミュニケーションが取れない子供だった。芝居を見て生きる勇気をもらった」と話した。高校卒業後、親の反対を押し切り単身上京。“自分も演劇で勇気を与えたい”という思いで演劇の世界にのめり込んでいった。その時の思いが人生の終着点をより意識するようになった今、再燃してきたという。本番直前、百数十人が入る小劇場は満席。舞台が始まると、渡辺さんが新たな演出を加えたレトロなのにどこか新しい世界観が広がる。渡辺さんが登場すると圧巻の演技で観客を魅了する。盟友で一日限りのゲスト出演を果たしている竹中直人さんとの共演。ラストシーンでは息を飲む演技で本編を締めくくった。その後のカーテンコールでは渡辺さんらしいユーモアあふれるトークでグッズの宣伝も。70歳の今の方が28歳のときと比べて疲れないという。このパワフルさに舞台の原作者・唐十郎さんの次男で俳優の大鶴佐助さんは「体力お化け。演劇をやればやるほど生き返っていく」と話した。ゲスト出演した中村獅童は「めちゃめちゃエネルギッシュ」、竹中直人は「とても明るい、パワーがある方。こっちも頑張らなきゃっていう気になる」と話した。人に勇気を与えたいと邁進した演劇人生。気づけば渡辺さんの周りはそのパワーをもらった人たちで溢れていた。渡辺えりは「人間が財産。仲間たちが宝」と話した。
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URL: http://www.honda-geki.com/suzunari.html
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