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「ザ・ノース・フェイス」 のテレビ露出情報

若い2人は針を持った。大きな皿型指ぬきを使って針を押し込み、突き出た針をペンチで引き抜いた。針が折れてはため息をつき、それでもまた新しい針を取ることの繰り返し。手の平にはまめができ、指は絆創膏だらけ。1足仕上げるのに約40時間かかったが、こうして完成した刺し子スニーカーが世界のファッション界に奇跡を起こした。その始まりはHIDDEN NYに取り上げられたことだった。今やHIDDEN NYがカッコイイと言えば、一流の仲間入りと言われる程のファッションウェブメディアが、サシコギャルズを認めた。その噂はすぐに世界を一周し、やがてニューバランスが、ザ・ノース・フェイスが喜んでタッグを組み始めた。ニューバランスジャパンのマーケティングマネージャー・阪本朋之氏は「私個人としてはすごくカッコイイと思います。ジェラシーもありました。すごく自由な発想で新しい伝統文化・刺し子の形を提案しているところが、すごく面白い点でした」と話す。さらにザ・ノース・フェイスの飯島和宏マネージャーは「今ここに掛けているダウンジャケットは2日間で完売しました。1着50万円とかなり高額なアイテムだったんですけど、とても反響があって、特に海外の方にすごく好評をいただいて」と述べた。そんな世界の熱狂などお構い無しのおばあちゃんたちは、ビッグブランドなど気にもとめない欲の無さが良いのだろう。「サシコギャルズ」と名付けられたカスタムブラドは今、MLB公式キャップを手がけるニューエラともコラボが進んだ。津波で多くを失ったあの日、絶望の底ですがるように握りしめた小さな針と糸は、いつしか大槌の海を越え世界を繋いだ。

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