先週、ニューヨークで開かれたホテルの開業セレモニー。オープンしたのは「ザ・プリンス キタノ ニューヨーク」。50年続く老舗の「キタノホテル」をプリンスホテルが運営受託する形でリニューアルした。客室は全150室、家具・絨毯・壁紙などをモダンなデザインに差し替え、”プリンスプランド”に刷新している。しかしなぜプリンスホテルはニューヨークに進出したのか。海外出店を通じて国内のインバウンド需要につなげる戦略のプリンスホテル。来年初頭にはドバイ、再来年にはバンコクにも進出予定。西武ホールディングス・後藤社長は「少なくともこれから展開していくホテルの50%以上、過半は海外になると思う」と話す。プリンスホテルは今後10年ほどでホテルの数を250拠点まで拡大させる計画。ただ、国内は展開余地が少ないため海外出店の比率を半分以上にするという。今後は海外の客向けの会員サービスも展開する計画で、国内外のすべてのホテルの魅力を高めていきたい考え。