ザ・ルーム・ネクスト・ドアについてのトーク。この映画は人生の上位5位に入るくらい心に強く残ったと望月麻美はコメント。それぞれの立場から「死」というテーマが真正面から描かれていた。ニューヨークでは自分の意思による安楽死は違法だが、安楽死を認めている国はある。藤原帰一教授は映画に出てくる色彩の「赤」に注目してもらいたいと話し、赤という色は残された生命を象徴しているという。アルモドバルさんは鮮やかな色彩を使う監督だが、これまでの映画より色を絞っており、赤の色の効果が上がっているとも指摘。今は死に向かい合うことを避けることはできない。ティルダ・スウィントンは「恐れる必要はない。死は誰にでも訪れます。不運な人だけが亡くなるのではありません。」などと話している。重く、美しく、悲しい映画だと藤原氏はまとめた。映画は今月31日から公開。