米国大統領選挙について。最終日を迎えた民主党大会。党の大統領候補に指名されたカマラ・ハリス副大統領が演説を行った。ハリス副大統領が特に強調したのはトランプ氏との違いだった。民主党大会最終日に登場したのは、ハリス副大統領のめいの娘2人。ハリス副大統領は母親はインド出身・父親はジャマイカ出身という生い立ちを語り、自身は多くの国民と同じ「中間層の出身」と強調した。ハリス副大統領は「政党・人種・祖先が話した言語に関係なく、すべての米国人を代表して、合衆国大統領への指名を受諾する」と述べた。約40分間の演説はトランプ前大統領を強く意識した内容だった。トランプ前大統領の先月の共和党大会での「北朝鮮のキム総書記との関係は良好だった。再選されたらキム総書記と仲良くやる」などと話した。ハリス副大統領は「私はキム総書記のような暴君や独裁者に取り入ったりしない」と述べ、トランプ前大統領との違いを強調し幅広い有権者にアピールを図った。党大会と並行して、全米各地で大会の様子をみんなで集まって視聴するウォッチパーティーというイベントが行われていた。シカゴで行われたウォッチパーティーには数千人が集まって、まるで祭りのような熱気に包まれていた。多くの人がその様子をスマートフォンで撮影をして、ソーシャルメディアに投稿していた。参加者からは「ここからが本当の戦いだ」といった気を引き締めるようなことばも聞かれた。