ハンドボールフランス代表として北京五輪・ロンドン五輪の連覇に導いたディディエ ディナール。将軍と呼ばれ、かつてのコーチは彼を戦うリーダーと表現した。1977年にフランス領グアドループで生まれたディディエ ディナールさん。学校の先生の影響でハンドボールを始め、トップレベルでのプレーを夢見たという。15歳で地元を離れフランス本土で練習に打ち込んだ。ディナールさんはシドニー・アテネ五輪とメダルを逃した。戦術面を強化し、チームの守備力を高めた。迎えた北京五輪、フランス代表は前回王者のクロアチアを破る。決勝のアイスランド戦では快勝し初の金メダル獲得となった。さらにロンドン大会で連覇を成し遂げた。現役引退後、ディナールは監督としてリオ五輪で銀メダルを獲得。その栄誉を讃え、故郷に彼の名前を冠したスポーツホールが作られた。彼は若者たちに「不可能はない」と語りかけているという。