シベリア抑留体験者の声をAIでつなごうと若者らが取り組んでいる。京都府舞鶴市にある舞鶴引揚記念館ではシベリア抑留の記憶が語り継がれている。日本兵はソ連軍によってシベリア等に連行され強制労働をさせられ約6万人が死亡した。舞鶴市はシベリア抑留者等を迎え入れ続けた歴史がある。この記念館では語り部を育てる活動を行っている。会館以来、シベリア抑留の体験者も語ってきたが、今年1月に最後の体験者が亡くなった。地元の舞鶴工業高等専門学校の学生が動き出した。シベリア抑留の体験者と対話しているかの様に証言が聞けるシステムを開発している。マイクに向かって質問すると体験者の証言が再生される。3人分のインタビューを学生らが文字起こししてAIが適切な証言を選んで再生する仕組みだ。記念館の学芸員は理解が深まるのではと期待を寄せている。