国宝に指定されている兵庫・姫路市にある「姫路城」。シラサギが羽を広げたような優美な姿にちなみ「白鷺城」の愛称も。1993年に日本初の世界遺産に。約400年前に今の形に。人気の城BEST3では、1位・姫路城(兵庫)、2位・松本城(長野)、3位・犬山城(愛知)。去年、姫路城を訪れた人は約148万人。うち外国人観光客は過去最多の約45万人。現在は入場料が大人1人当たり1000円だが、おととい清元市長は「値上げしようかと思っている。外国人の人は30ドル(約4740円)くらい払ってもらい、市民は5ドル(約788円)くらいにしたい」と話した。きのう清元市長は「木造建築物をたくさんの人が上ると、木がすり減り壊れやすくなる。30ドルくらいが世界の標準。憩いの場として使う市民と10年に1回くるかもしれない人は違う」と話している。姫路市は城の保存などの費用を算定し1年近くかけて検討するとしている。この件に外国人観光客は「二重価格は納得できるが、値段の差でこの国に行く意欲が影響されるかもしれない」「観光地ではごみ問題も出てしまうので、多くもらったお金で対策に使うのはいいと思う」等と反応。番組のLINEアンケートでは、姫路城の入城料の値上げ案について賛成が65%、反対が35%だった。賛成からは「文化財維持のため国民が税金を負担しているから」、反対からは「自分たちが海外で同じことをされたらイヤだから」等の意見が聞かれた。海外の二重価格を紹介。ハワイ・ダイヤモンドヘッド、ハワイ在住は無料、観光客は約800円。エジプト・ピラミッド、アラブの人たちは約200円、外国人は約1800円。フランス・ルーブル美術館、欧州諸国の26歳未満など無料、一般は約3700円。出演者は「価格設定を変えるというのは良いことだと思う。みんなが納得できる値段を設定するべき」等とコメント。航空旅行アナリスト・鳥海高太朗氏は「観光地の二重価格は広がっていくと思う。大幅に差をつけるのであれば、多く払う外国人観光客に、予約優先や特典など付加価値をつけてもいいのでは」と話している。