ウナギの養殖の生産コスト削減に成功し、より身近な存在になるかもしれない。連日の猛暑で食べたくなるのがウナギ。しかしウナギの稚魚(シラスウナギ)の漁獲量は年々減少している。水産庁によると1957年は年間約200トンの稚魚が取れていたが、去年はわずか5.6トンほどまで減少していて、ウナギの価格も高騰。こうした中、水産庁は天然資源に依存している現状を解決しようとウナギを卵から養殖する研究を進めていて、今回生産コストを大幅に下げることに成功したと発表した。2016年度は1匹当たり約4万円かかっていたが、現在は約1800円と20分の1まで削減することに成功したという。一方で天然物のウナギと比べると、まだ3倍〜4倍程度のコストがかかるため、水産庁は技術開発を続けると説明。