内戦が続く中東シリアで、反体制派勢力が第3の都市を制圧したとロイター通信が報じた。反体制派は首都包囲の最終段階に入ったと主張している。ロイター通信によると、反体制派勢力は8日、中部にある第3の都市ホムスの制圧を宣言した。ホムス市内にいたシリア軍は撤退したとも伝えられ、市民が歓声を上げる様子もみられる。ホムスは首都ダマスカスの北150kmに位置し、地中海側にも通じる交通の要衝で、シリア軍にとって大きな打撃となった見方が強まっている。またシリア人権監視団によると7日、政府軍はダマスカスに隣接する南東部の複数の地域から撤退したとのこと。反体制派勢力は首都包囲の最終段階に入ったと主張している。更にロイター通信は、反体制派側からの情報として一部がダマスカスに入り、アサド大統領が脱出したと報じている。