各国の国防トップが集まる国際会議で演説を行った中国の国防相は、台湾の独立を阻止するため、「人民解放軍は断固として行動をとる」と表明した。中国・董軍国防相は、台湾問題は「中国の内政だ」と訴え、米国などの外部勢力による干渉をけん制した。そのうえで、「台湾を中国から切り離そうとする者は必ず粉々に打ち砕かれ、自ら破滅を招くだろう」と強調した。一方で、米中国防当局の交流にも触れ「対立すべきではない」と、意思疎通が効果的だと呼びかけた。さらに会議では、ウクライナのゼレンスキー大統領も演説し、ロシアによる侵攻を批判したうえで対話の重要性を訴えた。ゼレンスキー大統領は、6月、スイスでウクライナの問題を話し合う「平和サミット」への出席を各国に呼びかけた。