- 出演者
- 辻浩平 藤重博貴 酒井美帆
オープニング、挨拶。
ルーマニアで18日に行われたのがやり直しの大統領選挙の決選投票。1回目の投票で首位に立ったジョルジェ・シミオン氏とブカレスト市長で親ヨーロッパ路線継続を訴えるニクショール・ダン氏が争う構図となった。開票の結果、ダン氏が勝利。親ヨーロッパ路線継続を訴えたダン氏。地元メディアが勝利を伝えた後、支持者の前で演説を行い「誰に投票したかを問わず、皆でこれからのルーマニアを作っていこう」と話した。ロシアによる選挙介入の可能性やSNS活用手法の問題などがあり、去年11月の選挙が無効となり実施された今回のやり直し選挙。開票の結果、ダン氏の得票率は53.6%でシミオン氏は46.4%で7ポイントあまりの差をつけての勝利となった。シミオン氏は敗北を認める映像をSNSで公開。
ブカレストのダン氏の選挙事務所前から中継。きのう大勢の支持者が集まり、ダン氏が建物の上に姿を現すと大きな歓声に包まれていた。今回の選挙はルーマニアの深刻な分断を感じさせるものとなった。決選投票の投票率は1回目の投票を上回ったと報じられている。シミオン氏が当選すればルーマニアが悪い方向に向かうと危機感を募らせた有権者が投票に行き、ダン氏への支持が上回った形。20代女性はジョルジェスク氏らが目指していたのは社会主義への逆戻りだとして冷戦下のルーマニアの強権的な政治体制の再来を恐れていたとした。ただ、敗れたシミオン氏の得票率も46%と半数に迫っている。体制側に反感を抱き、変化を望む支持者が結果を受け入れられるかが今後の焦点となる。今後の課題はルーマニアの分断を埋めていかれるかが最大の課題となる。また、混乱が続く政治を安定に導くことも求められている。ダン氏は真面目で謙虚な人物との評判。ダン氏が大統領として手腕を発揮し、分断の根源である政治不信を解消できるか注目。
増加する中国から日本への移住について。日本で暮らす中国人はコロナ禍で減少したものの、その後も増加を続け、去年は87万人を超えた。日本に住む中国人が増え続ける背景には「経営・管理」という在留資格がある。これを取得する条件は日本で新たに事業を起こすことを前提に事務所を確保し、500万円以上の資本金を準備することまたは2人以上の従業員を雇うこと。配偶者と子供を連れてくることも可能。在留資格での移住が増えている背景には中国ならではの事情があった。
- キーワード
- 出入国在留管理庁
上海に「経営・管理」の在留資格で日本への移住を考える男性がいた。丁さんは妻と娘と共に大阪に移り住む計画を立てている。丁さんは企業に勤める傍ら、上海で2軒のレストランを経営し年収は1300万円超。しかし、コロナ禍でレストランは閉店。中国は不動産市況が低迷し、経済の減速が続いている。そこで丁さんは日本の方がビジネスチャンスがあると考え、日本で飲食店を経営することを考えている。「経営・管理」の在留資格を子供の教育のために得ようとする人もいる。コンサルティング業を営む范さんはスポーツ関連の事業を起こして在留資格を得ようとしている。日本に連れて行こうとしているのは小学6年の息子。幼い頃からサッカーに打ち込んできた息子は勉強とサッカーを両立させたいと考えている。しかし、それを中国で実現できるのか范さんは不安を感じているという。背景にあるのは過酷さを増す受験競争。去年大学の出願者数は過去最多となる1300万人超となった。名門校に合格するには勉強に専念する必要がある。知人から日本の教育には比較的ゆとりがあると聞いた范さんは日本への移住を決断したという。上海の会社には「経営・管理」の在留資格について、 問い合わせが相次いでいる。仲介件数は去年1年間で約100件と3年前の20倍に増えている。
- キーワード
- 上海(中国)
中国から「経営・管理」の在留資格での移住が増えていることについてのスタジオトーク。今は比較的裕福な中間層の移住が増えているという。そのため、仕事を求めてというよりは子供の教育など生活環境が大きな理由となっている。日本で暮らす中国人は87万人以上にのぼり、日本語ができなくても住宅や暮らしをサポートしてもらえる状況になっていることも移住の後押しとなっている。出入国在留管理庁は配偶者や子供は家族滞在資格で在留が認められているため、要件に適合しており、問題ない人は在留が認可されるという。しかし、申請の中には事業実態に疑義のある事案も含まれるため、慎重な審査を行っているとのこと。また、中国人留学生も増えている。
千葉・鴨川市の高校は中国からの留学生が新入生の3割を占める様子が見られ、中国からも保護者が駆けつける様子が見られる。鴨川市は人口が3割を切る中、経営が立ち行かなくなると経営立て直し案として留学生の受け入れが始まった。授業は日本語で日本と中国の生徒が一緒に学ぶ形であり、日本語がまだ不自由な生徒もいるものの授業のレベルも変えずにいる。日本で寮生活を送るとともに、日本の生徒と交流を深める様子も見られる。
イギリスのマグナ・カルタ、ハーバード大学が80年ほど前オークションで約4000円で入手した写しが実は原本だった。専門家は、公開し広く鑑賞してもらいたいとしている。
世界で最も背が高い犬と、最も低い犬が対面した。身長差90cm以上の2匹はあっという間に仲良くなったそう。
- キーワード
- 犬
新たなる教皇としてレオ14世が就任し、これを祝うミサには150の国や地域の代表団が参列している。レオ14世は漁夫の指輪を身に着け、「みなさんんの信仰心と喜びのために尽くす」と話した。レオ14世が司教などとして過ごした南米ペルーのチクラヨでもこれを祝福する声が聞かれ、郊外でも祝福の声が寄せられている。レオ14世は弱い立場の人々に寄り添うように活動を行ってきたことで知られ、洪水被害が発生すると自ら被災地を訪れ長靴姿で支援を求める姿も話題となった。通りの名前をレオ14世通りに変える動きも進められていて、地元住民からはこの地域のほぼ全てに食料品を持ってきてくれたと話す様子が見られた。教皇は移民に対する支援も行っていて、経済が混乱したベネズエラから多くの人が逃れてくると移民のためのシェルターの立ち上げや滞在許可のサポートを進めていった。
南米では世界全体のカトリック信者の約3割となる3億8000万人あまりがいるとされる中、アルゼンチン出身のフランシスコ教皇に次いで南米にゆかりのある新教皇が就任したことは好意的に受け止められている。ブラジルでは環境問題について話す国連の会議・COP30が予定される中、教皇の訪問が要請されるなど期待が高まっている。
トランプ政権の減税、18日共和党がまとめた「大きく美しい1つの法案」が予算委員会で可決された。内容は、個人の所得税の最高税率37%の恒久化などが盛り込まれている。法案には財源確保のための歳出カット策も盛り込まれている。財政赤字の拡大にもつながると党内でも反発が出ていて成立はまだ不透明とのこと。
- キーワード
- 共和党
中国の「農民工」の高齢化が急速に進んでいる。50歳以上の農民工の割合は年々上昇し2024年には31.6%と過去最高となった。背景には、一人っ子政策による若い世代の労働人口の減少などがある。AIなどを活用した生産現場の効率化が課題となっていく。
- キーワード
- 中華人民共和国国家統計局農民工
シンガポール・チャンギ空港の大規模な拡張プロジェクトが動き出した。隣接する敷地では新たな滑走路や貨物ターミナルなどの整備が進んでいる。完成予定は2030年代半ば、年間1億4000万人の受け入れが可能になるとのこと。アジア太平洋地域への旅行者数は2043年までに2倍に拡大すると見込まれている。
ヨーロッパでは“ハイブリッド”“燃料電池”型の航空機の開発が進められている。イギリスのベンチャー企業では水素で飛ぶ航空機の開発が進められており、この技術に日本商社も注目し出資している。アジアでの運行を後押ししたい考えとのこと。実用化には、バッテリーの重さや航空当局による認証取得など課題もあるそう。
WHOの年次総会がスイスで始まった。会期中には、感染症対策強化のための新たな国際条約「パンデミック条約」が採択される見通しのほか、最大の資金拠出国アメリカの脱退を受けた対応についても協議される予定。
ポルトガルで18日、総選挙が行われ、与党の社会民主党を中心とする中道右派連合が引き続き最大勢力となった。獲得議席は過半数に届かず、今後連立政権をめぐる協議が行われるものとみられる。
国際報道の番組宣伝。就任から1年となる台湾の頼総統。中国を敵対勢力と非難するなか、いま、台湾では中国とどう向き合うべきか、世論が二分されている。
- キーワード
- 頼清徳
エンディング。辻らが挨拶した。