2025年5月16日放送 4:15 - 5:00 NHK総合

国際報道
2025 戦後80年 「ベンガル大飢きん」を語り継ぐ

出演者
辻浩平 藤重博貴 酒井美帆 石川一洋 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像が流れ、出演者が挨拶した。

(ニュース)
皆さんの声 募集中

番組では視聴者からの声を募集している。

SPOT LIGHT INTERNATIONAL
インド ベンガル地方 大飢きんの記憶を語り継ぐ

1943年の第二次世界大戦期間中にイギリス植民地だったインド東部のベンガル地方で約300万人が死亡する大飢きんが発生した。前年に当時インド領だったビルマを占領した旧日本軍はインド本国攻略に向けてベンガル地方へと進軍したが、イギリス当局は地帯戦術の一環としてベンガル地方のインフラを破壊し、結果として食料の輸送網が断絶された。また旧日本軍の進軍前には現地で保管していた米などが奪われるのを防ぐためすべてがイギリス当局の管理下に置かれ、サイクロンによる被害も加わった事で深刻な食料不足が発生した。当時10代だったマロティ・マイティさんによると餓えを凌ぐために草を刻んで食べていたといい、村人たちは皆骸骨のようにやせ細っていたという。この大飢きんの記憶を語り継ぐ活動をしているサイレン・サルカールさんによると飢きんの犠牲者は主に低カーストのヒンドゥ教徒やイスラム教徒ら社会的弱者で、こうした事実はこれまで地元のベンガル地方で殆ど教わる機会がなかったという。大飢きんは農村部から都市部へと広がっていき、ベンガル地方の大都市 コルカタでは食料を求めた大量の農民らが押し寄せた結果、食料事情が急激に悪化していった。路上は餓死者の遺体で溢れ、僅かな食料を求めて人身売買も横行したという。

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コルカタ(インド)ビルマ(インド)大日本帝国軍第二次世界大戦
なぜ語り継がれなかった?/歴史に向き合う意味は?

多くの人からインドで大飢饉があったことを知らなかった。なぜ語り継がれてこなかったのか。大飢饉の責任を問われることを恐れたイギリス当局が、当時、報道規制を敷いていた。ベンガル地方を統治していた地元の政党も、積極的に声を上げようとしなかったため、広く知られることがなかった。インドがイギリスから独立した際、ベンガル地方は、インドとバングラデシュに分割され、その混乱の中で、大飢饉の事実が埋もれた。そもそもイギリス政府は、飢饉の責任について、公式な立場を示していない。1970年代以降、学術的に注目されるようになった。依然として市民レベルの取り組みに留まっている。ベンガル地方の人たちが貧困状態にあった社会的構造が背景にある。ジャワハルラル・ネルー大学の准教授は、ベンガル大飢饉では商品が並ぶ食料品店の前で人々が死亡している奇妙な光景が見られたという。犠牲になった人々はどんなに安くても食料を買えなかったという。都市部の貧しい労働者は、市場に僅かな食料が流通していたとしても買うことができなかった。ガザ地区やミャンマーなどでは苦境にいる人たちが犠牲になっている。戦争は二度と繰り返されるべきではない。ベンガル大飢饉の教訓を忘れるべきではない。

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ジャワハルラル・ネルー大学ベンガル大飢饉
WOW!The World
“究極のトライアスロン”

31歳の元イギリス海兵隊員は、究極のトライアスロンに挑戦。ミッチ・ハッチクラフトさんは、イギリスをスタート。英仏海峡を泳ぎ、自転車で1万2000キロを走破。ランニングとトレッキングでエベレスト山頂のゴールに到達。体の極限に挑むことにスーパーマンである必要はないと言う。

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イギリスイギリス海兵隊エベレスト英仏海峡英国放送協会
ローマ時代の剣闘士 ライオンと対戦?

イギリスのヨーク近郊で発掘された古代ローマ時代の人骨。骨盤に残された跡をスキャン。法人類学専門家は、ライオンに噛まれた跡だという。ライオンが骨盤をかんで引きずったのだとのこと。人間と大型の猫科動物が戦ったはじめての証拠だという。かつてヨークにも円形競技場があった。人間と動物が闘う見世物があったことを裏付けることだ。

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ヨーク(イギリス)ライオン英国放送協会
ニューヨーク 店員はネコ?

ニューヨークのコンビニ。そこには猫がいる。仕事はお昼寝。この愛らしさに惹かれて多くのお客さんがやってくる。ネズミ捕りのしごとも担っている。

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ニューヨーク(アメリカ)ネズミ
Human@globe
かつての被写体を訪ねて

沖縄出身の報道写真家、石川文洋さん、87歳。20代の頃、ベトナム戦争を最前線で取材。砲弾に傷ついた母親と子供たち。子供を抱いて逃げ惑う女性。悲惨な実装を世界に伝え続けた。石川さんは戦後も、ベトナムを訪れ、復興の過程も取材していた。戦争終結50年。戦場で撮影した人たちとの再会をした。石川文洋さんは那覇市出身。米軍に従軍するなどベトナム戦争を最前線で取材をした。まなざしは民間人に向けられた。沖縄戦に思いをはせながら、世界にベトナム戦争を伝えようと写真を撮りつづけた。かつて撮影した人に会いたいと石川さんは考えた。この日、米軍の攻撃を受けた村を訪ねた。親族5人を亡くした90歳の女性に会った。爆撃で民間人約300人が死傷した村。ファン・チ・ソーさんは当時子供。無防備な少女に石川さんのレンズが向いた。冷えたスイカを出してくれた。ごちそうになるとは夢にも思わなかったと石川さんが言う。命こそ宝という沖縄の言葉「命どぅ宝」。戦争終結50年の記念式典。石川さんはゲストとして招かれた。式典を撮影し続けた。戦争の残酷さと平和の尊さを噛みしめる旅となった。現在パレスチナのガザ地区では同じように難民キャンプや病院や学校が狙われていると石川さんがいう。現役でもう少し頑張りますと石川さんが言う。

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アメリカ合衆国軍ガザ地区(パレスチナ)ベトナムベトナム戦争石川文洋那覇市(沖縄)
INTERNATIONAL NEWS REPORT
カタールと旅客機購入などで合意

中東歴訪中のアメリカ・トランプ大統領は14日、カタールでタミム首長と会談しアメリカ製の旅客機購入など総額2000億ドルを超える取引で合意したと発表した。今回の中東訪問は経済分野により焦点をあてたものになっている。

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カタールタミーム・ビン・ハマド・アール=サーニードナルド・ジョン・トランプ
“どんな紛争にも解決方法はある”

在任中半世紀以上内戦の終結に尽くしたとして2016年にノーベル平和賞を受賞した南米コロンビアのサントス元大統領がきょう都内でNHKのインタビューに応じた。サントス元大統領は「自分の意見を押し付けるための対話ではなく相手に耳を傾け学び共通の基盤を築くための対話が必要」とした。現在は各国の元首脳などでつくる団体トップを務めウクライナを訪れるなど紛争防止や解決などに取り組んでいる。世界各地に紛争が続くことについて懸念を示した上で「どんな紛争にも解決方法はある」などと話した。

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ウクライナノーベル平和賞フアン・マヌエル・サントス・カルデロン日本放送協会
(エンディング)
皆さんの声

画面QRコードから皆さんの声を募集していると紹介した。

あすは

あすの国際報道の番組宣伝。スポットライトはパキスタン、隣国アフガニスタンからの難民に対して国外に退去する圧力が高まっている。背景を現地から報告でみる。

エンディング

エンディングの挨拶をした。

(番組宣伝)
所さん! 事件ですよ

所さん! 事件ですよの番組宣伝。

有吉のお金発見 突撃!カネオくん

突撃!カネオくんの番組宣伝。

にっぽん縦断こころ旅

にっぽん縦断こころ旅の番組宣伝。

プレミアムシネマ

「プレミアムシネマ」の番組宣伝。

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