米国のFRB(連邦準備制度理事会)は1日金融政策を決める会合を開き、5.5%を上限とする現在の政策金利を6会合連続で据え置くことを決めた。このところインフレの根強さを示す経済指標が相次いで発表されているため、高い金利を続けてインフレを抑え込む考え。FRB・パウエル議長は「今年に入ってからのインフレ率は予想を上回っていた」と指摘、「インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信が得られるまで、利下げは適切ではない」として、利下げの開始を急がない姿勢を改めて示した。一方で「次の政策変更が利上げになる可能性は低いと思う」とも述べ、追加の利上げについては否定的な見方を示した。