日銀はマイナス金利の解除に踏み切った後も金利を低く抑えるため「国債の買い入れ」をこれまでと同じ月6兆円程度で続けている。今回の会合では金融政策の正常化を進めるため国債の買い入れ額を減らすかが焦点で、時期やペースなど具体的な方法が議論される見通し。日銀が国債の買い入れを減らした場合、長期金利が上昇する一方、日米の金利差が縮小することで円安の進行に一定の歯止めがかかる可能性がある。一方、米国のFRB・連邦準備制度理事会の会合では12日、政策金利を据え置くことが決定され利下げペースが遅れる見通しが示された。米国で高い金利水準が維持される中、国債買い入れを巡って日銀がどう判断するかに市場の関心が集まっている。