FRB・パウエル議長は「トランプ政権の誕生で経済の先行きを見通すことが極めて難しくなっている」と話している。FRBは2会合連続で利下げを見送る判断をしたが、これに対しトランプ大統領はSNSに「FRBは利下げをする方がずっといい。アメリカの関税が経済に浸透しはじめるのだから正しいことをしよう」と投稿し、景気の冷え込みにつながる高い金利を嫌って繰り返し利下げを求めている。利下げを見送ったFRBの判断について野村證券エグゼクティブエコノミスト・木内登英さんは「関税の引き上げが原因のときは物価の上昇の方が比較的短く、景気の悪化の方が残りやすい。(トランプ関税の)経済の影響も少し見極めた上で(FRBが)緩和に踏み切るタイミングとしては6月頃ではないか」と話す。